【アフリカ・サーフィン サファリ日記】第11話
フィンがいなくなっちゃった話(下巻)〜まさかの恵みもの
なみのりとむです。出稼ぎ先のアフリカで、サーフィンサファリなお話。週末、連休、波より日和に、ぼちぼち連載してます。
さて今日は前回の続き、フィンがなくなっちゃったお話の下巻。
上巻はこちら↓ blog.tomsurf.com
去年の10月、なみのりとむの誕生日。こちらに来てもっともよい良い波でサーフィンできた日。
でも神様はイジワル。貴重なボードの、貴重ぉーーなツインフィン、片方がなくなってしまった。超凹む。12月に帰るまで、片フィンでサーフィンだよ、こりゃ。しかも今はなき、Lokboxフィン。もう入手不可能だろうな、、いろいろブルーの極み。
・・・と落ち込んでいたけど、ふと、あることが頭をよぎった。「いや、待てよ。そういえば、、、。」
思いついて物置部屋の奥をひっくり返して探ってみる。そしたら、、、
なんと!!あった!奇跡のLokboxフィンだー!!
これ、実はもともと違う板につけてたもの。Greg Nollのムスコ、Jed Nollが板削ってるんだけど、そのフィッシュを以前、ただみたいな価格で手に入れた。なんでもLokboxフィンが手に入らないからって理由で手放されたものだった。
いまはなきLokboxフィン、出物もほとんどいいチョイスがない。そこで特別にお願いして作ってもらったのは、、、千葉の海近く、山にひっそり佇む、某サーフ工房。っていうか仲間のお家。
台座のパーツもない状態で相談。そしたら、なんとすべて削り出しで製作してくれるという!!それがこのフィン。職人気質の器用な手仕事。おさげさまでカラーまで凝った貴重なLokboxフィンの完成。ついでにお揃いのミニチュアキーホルダーまで作ってくれた。
いざという時のために、このフィンをアフリカに持ってきていたのだった。
こんな思い出が頭をよぎりながら、フィンをパベルの板に装着してみると、、、。
じゃーん!!完成! 赤に黄土色、にあわない?!
そんなこと言ってる場合じゃない。フィンがあるだけいいと思え。 元のフィンより、ふた周りほど小さいから、ターンの時は抜けに気をつけないと。
ということで一応フィン問題は一件落着。誕生日の宵は暮れていくのであった。
しかしここで話は終わらない。転んでもただでは起きない笑。
失くしてしまったPavelのオリジナルツインフィン。板との相性でかなり気に入ってた。だからさぞ凹んでいた。
Lokboxフィンなんて、今まで散々探してきたけど見つからなかったしなぁ。どこ探しても入手できないしなぁ。もうにどとないだろうなあ。
・・・なんて思っていたら。なんと、なみのりとむの声を聞いたかのように、フリマサイト「メ●カリ」に同型の出ものがあるのを発見!
しかも期間限定値下げ販売ではないかっ!!なんという偶然すぎる偶然!!
そうだった。メ●カリは海外からの注文は拒否なのだ。こまった。困った時は・・・友人だのみだっ!日本にいる仲間に、身代わり購入してもらった。
そして冬の短い一時帰国でフィンを無事ゲット。アフリカに戻り、早速装着!
ついでにワックスも剥がし、ボードメンテナンスも。
こうやってみるとこのボード、この三年間で本当にベコベコのボコボコ。ここの波の激しさを物語る。そしてフィンをなくしたのは、ボードレの愛が欠けていたからだと気付かされた。ごめんよ、パベルくん。
良いサーフィンと安全のために、ボードは大切に。メンテナンスは怠りなく。そして持つべきものは「仲間と運、予備のフィン」という教訓でしたっ!
(おわり)