【アフリカ・サーフィン サファリ日記】第10話
フィンがいなくなっちゃった話(上巻)〜シングルフィンとも呼べないし
なみのりとむです。出稼ぎ先のアフリカで、サーフィンサファリなお話。週末、連休、波より日和に、ぼちぼち連載してます。
今日のお話は、昨年の10月のこと。この日はなみのりとむの誕生日!でもそんな日に限って波がひどかったり・・・というのがリアリティ。
まあ、あまり期待はせず、だけどバースデーにはやる気持ちを抑えきれず、いつもより少し早く海に向かった。
海に着くと、なんと・・・
信じられないことに、いつもオンショア、チョッピー、ギロチン・ドダンパーのポイントが、カタ頭、面ツルで、グラッシーなブレイクをしているではないかっ!!これは奇跡だ!
ただしいつものとおり、セットは軽く頭オーバー。デカイのは全てダンパーで、下手するとステキなお誕生日プレゼントを喰らうことになる苦笑。
セットにどうにかやられないようにしながら、肩切れたのを選べば、グラブハンドでスリリングに、チュービーなカールを走り抜けられそう。
日本のホームビーチに比べたら大したクオリティじゃないけど、間違えなくこちらへきて一番の波!絶対これは海からの贈り物だと確信した。
結局4時間入水。赤道直下の炎天下、海パン一枚で入って、とても気持ちよかった。でも日焼けで背中がヒリヒリ。ボードですれてお腹と乳首もヒリヒリ。インサイドで巻かれて背中には真っ赤な打ち身の跡(恥)。ここでのサーフィンは、いつもどこか痛む苦笑。
誕生日は、ロコサーファー達もたくさん祝ってくれた。そしていつも癒してくれるビーチの妹分、シャルロット。
しかしいい話には、いつもオチがある。海に入ってて、途中からなんかターンが抜けてしまう。際どいところで踏ん張れず、スコーンって抜けてしまうような感じ。そしてやられる。なんだろう、と思ってもボードを見たら、、、
な、なんと!フィンが片方ない!どっかいなくなっちゃってる!!
えー、いつからだろう?!思い当たるタイミングとしては、さっきだいぶきつく巻かれたときかな。。。
このフィン、透明でパベルのロゴ入り。ボードサイズにしてはちと大きいが、このくらいのが好みだった。
そしてこのフィン、なくしてショックなのは、気に入ってたからだけでない。いまはもうなき、「Lokboxフィン」だからだ。生産がほど10年前に終わっている。いまとなっては、まずショップに置いてあることはない。ネットとかでも、なかなか見つけられない。ショック。
どうしようか?!
とにかくこれから年末に日本に帰るまでの2ヶ月間、このやばい波を、「変則シングルフィン」で片輪走行することにするか?!それともキャッチサーフ ではないがフィンレスで?いや、そんなのんきな波でもない。さてどうするか?
最近、ネジをドライバーで締めるのサボってたし、緩んだかな?それとも、、、いろいろ頭をよぎる。でも片フィンだけでフラつきながらも2時間、超速ブレイクのの波に乗りつづけ、ターンで転けたりして、巻かれたりもした。
家に帰ってから、よくバラしてみると・・・これネジが緩んでフィンが取れたんじゃなくて、根元のベースのフレームごと、バキッて折れちゃってる。
思い当たるのはかなりハードに巻かれたあのセット。ハンパない波のパワーがそうさせたのか?!
あーあ、これから日本に帰る12月末まで、ずーっと片輪方向だよ、あのデカイ、ダンパー波で。アシメトリーボードってことにしようかな、とか。これってシングルフィンって呼べるのかな、とか。どうでもいいこと考えてみたり。ブルーな気分のまま誕生日は暮れていく。
あれ?でも、まてよ。。。そういえば! 何かを思い出し、ごそごそと詮索を始めてみると、、、
(つづく)