なみのりとむのサーフィン・サファリ日記

アフリカ、ギニア湾岸在住。毎週末の波乗りがサーフィン・サファリです。

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フィンがいなくなっちゃった話(上巻)〜シングルフィンとも呼べないし

【アフリカ・サーフィン サファリ日記】第10話

フィンがいなくなっちゃった話(上巻)〜シングルフィンとも呼べないし

なみのりとむです。出稼ぎ先のアフリカで、サーフィンサファリなお話。週末、連休、波より日和に、ぼちぼち連載してます。

今日のお話は、昨年の10月のこと。この日はなみのりとむの誕生日!でもそんな日に限って波がひどかったり・・・というのがリアリティ。

まあ、あまり期待はせず、だけどバースデーにはやる気持ちを抑えきれず、いつもより少し早く海に向かった。

海に着くと、なんと・・・ f:id:tomsurf:20190316081129j:plain

信じられないことに、いつもオンショア、チョッピー、ギロチン・ドダンパーのポイントが、カタ頭、面ツルで、グラッシーなブレイクをしているではないかっ!!これは奇跡だ!

ただしいつものとおり、セットは軽く頭オーバー。デカイのは全てダンパーで、下手するとステキなお誕生日プレゼントを喰らうことになる苦笑。

セットにどうにかやられないようにしながら、肩切れたのを選べば、グラブハンドでスリリングに、チュービーなカールを走り抜けられそう。

日本のホームビーチに比べたら大したクオリティじゃないけど、間違えなくこちらへきて一番の波!絶対これは海からの贈り物だと確信した。

結局4時間入水。赤道直下の炎天下、海パン一枚で入って、とても気持ちよかった。でも日焼けで背中がヒリヒリ。ボードですれてお腹と乳首もヒリヒリ。インサイドで巻かれて背中には真っ赤な打ち身の跡(恥)。ここでのサーフィンは、いつもどこか痛む苦笑。

誕生日は、ロコサーファー達もたくさん祝ってくれた。そしていつも癒してくれるビーチの妹分、シャルロット。

しかしいい話には、いつもオチがある。海に入ってて、途中からなんかターンが抜けてしまう。際どいところで踏ん張れず、スコーンって抜けてしまうような感じ。そしてやられる。なんだろう、と思ってもボードを見たら、、、

な、なんと!フィンが片方ない!どっかいなくなっちゃってる!! f:id:tomsurf:20190316081248j:plain

えー、いつからだろう?!思い当たるタイミングとしては、さっきだいぶきつく巻かれたときかな。。。

このフィン、透明でパベルのロゴ入り。ボードサイズにしてはちと大きいが、このくらいのが好みだった。

そしてこのフィン、なくしてショックなのは、気に入ってたからだけでない。いまはもうなき、「Lokboxフィン」だからだ。生産がほど10年前に終わっている。いまとなっては、まずショップに置いてあることはない。ネットとかでも、なかなか見つけられない。ショック。

どうしようか?!

とにかくこれから年末に日本に帰るまでの2ヶ月間、このやばい波を、「変則シングルフィン」で片輪走行することにするか?!それともキャッチサーフ ではないがフィンレスで?いや、そんなのんきな波でもない。さてどうするか?

最近、ネジをドライバーで締めるのサボってたし、緩んだかな?それとも、、、いろいろ頭をよぎる。でも片フィンだけでフラつきながらも2時間、超速ブレイクのの波に乗りつづけ、ターンで転けたりして、巻かれたりもした。

家に帰ってから、よくバラしてみると・・・これネジが緩んでフィンが取れたんじゃなくて、根元のベースのフレームごと、バキッて折れちゃってる。 f:id:tomsurf:20190316081304j:plain

思い当たるのはかなりハードに巻かれたあのセット。ハンパない波のパワーがそうさせたのか?!

あーあ、これから日本に帰る12月末まで、ずーっと片輪方向だよ、あのデカイ、ダンパー波で。アシメトリーボードってことにしようかな、とか。これってシングルフィンって呼べるのかな、とか。どうでもいいこと考えてみたり。ブルーな気分のまま誕生日は暮れていく。

あれ?でも、まてよ。。。そういえば! 何かを思い出し、ごそごそと詮索を始めてみると、、、

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(つづく)